(Original Written at 2016/6/3)
「エンジンブローは…負けなんだがな。俺のクルマと渡りあえるいいクルマに乗るまで、このバトルは預けておくぜ」

冒頭の台詞を言うのは、主人公・藤原拓海を走り屋として破った人物(もう一人は父・文太)のひとり…栃木・いろは坂のチーム「Emperor」のリーダー、須藤京一である。おそらく『頭文字D』登場人物では最強のランサーエボリューション・マイスターであろう。自らもWRC…世界ラリー選手権を目標とする走りを目指しているという。
その京一の駆るクルマが、三菱・ランサーエボリューションIIIである。

hpi 三菱・CE9A ランサーエボリューションIII GSR ピレネーブラックパール

1995年2月に、三菱自動車から出たCD9Aから始まる初代ランサーエボリューションの完成形がこのエボIIIである。エボIIの基本構造を引き継ぎ、エンジンの冷却性能や空力性能が向上しており、当時の市販車でも異例ともいえる大型のリアスポイラーや、開口部の大きいフロントバンパーを備えているのが外観の特徴だ。
さらに京一の言う「ミスファイアリングシステム」…三菱では「2次エア供給システム」と言うが、ターボラグを解消するためにエギゾーストで未燃焼ガスを点火させてタービン回転の低下を防ぐシステムが搭載されたのもこのIIIからである。(もっとも、市販状態では作動しないように封印されているが。)

スペックも文句なく、京一仕様と同じGSRでは、
駆動方式 フルタイムAWD
全長×全幅×全高 4310×1695×1420mm (5ナンバー)
最高出力 270ps(199kW)/6250rpm
最大トルク 31.5kg・m(308.9N・m)/3000rpm
種類 直列4気筒DOHC16バルブICターボ
総排気量 1997cc (2リッター)
車重 1260kg
トランスミッション 5速MT

と、軽量ハイパワーAWDと呼ぶにふさわしい性能である。京一仕様はさらに馬力を上げており、最大出力は310psという設定だ。

左サイドビュー

メカチューンエンジンを載せ換えた後に秋山渉戦を経て、拓海自ら単身で日光・いろは坂に赴き、改めてに京一に再戦を挑むこととなった。結果は拓海に借りを返されることとなったが、京一もまたバトル後に拓海の実力を認め、将来を予感させる一言も述べている。

「藤原拓海…ヤツはでかくなる。あの男はいつか必ず4WDのステアを握ることになるだろう。そうなるべきドライバーだ。」

リアビュー

hpi版が発売されたときは、まさに待望の1/43エボIII発売だった。過去、エポック社M-TECHから1/43エボIIIが発売されていたという情報があったが、ついに見つけられず、hpiが当時歴代のランエボの1/43モデル化のアナウンスがあった時はうれしかったものである。
そしてこのたびの発売、京一仕様と同色のピレネーブラックパール(黒)のほか、CMに出、カタログの表紙にもなったダンデライオンイエロー(黄)、そしてRSの標準色たるスコーティアホワイト(白)の3色がリリースされた。購入すべくミニカーショップに行ったら、何故かブラックパールのが少なくなっていた。
やはり、『頭文字D』の京一仕様のイメージが効いていたのだろう。

(2020年6月追記)
2016年6月にインターアライド「MODELER’S」より、京一仕様エボIIIが発売された。
何より最強のエボ使いにして拓海を最初に破った男。おそらく早いSOLD OUTは間違いないだろう。そう思いつつ入手できた。京一仕様そのものは「仕様」にて記す。

By あかだま

自動車マンガの傑作「頭文字D」・「MF GHOST」、そして「昴と彗星」登場車を中心とした1/43モデルミニカーの収集をあけっぴろげにしています。

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