池田完敗後、下りでは「チーム・スパイラル」のナンバー2・奥山広也が拓海のハチロクを迎え撃った。

手前・インターアライド「MODELER’S」 トヨタ・AE86 スプリンタートレノGT-APEX 藤原拓海仕様 ハイテックツートーンwithカーボンボンネット
奥・EBBRO 日産・S15 シルビア SPEC-R ベルベットブルー
スタートすると、拓海が思うように速く走らない。
奥山「遅いわけではないが、想像していたほど速いわけでもない…」
この時点では奥山も拓海にしっかり後方追走を行えていた。
霧が立ち込める中、全力で走る拓海。涼介からもこう指示を受けていた。
涼介「視界が悪いから、スタート直後は80%、リズムがつかめて来たら90に上げて、行けると思ったところで全開だ。3分の1以上は持たせるな、それ以内でケリをつけろ…!」
80%での走りである。そして拓海はペースを上げていく。
奥山「テクニックがどうこうじゃない…センスのいい奴だ。だが後半に必ずミスが出る…その時が勝負だ!」
追走する奥山は拓海の実力をまだ理解できていなかった。
そして右のヘアピンで、
奥山「な、何が起こった!?」
奥山は強めのブレーキングに対し、拓海は軽めのブレーキング、しかしその後の加速力が信じられないものだった。コーナー抜けると、奥山と拓海の差が大きく開けられていた。

奥山「消えた……どこに行った!?」(霧で視界が見えないが、たぶんこれだけの大差)
原作では霧の中に消えたと奥山は言うが、おそらくは大差ぶっちぎりで拓海に置き去りにされた。
そのさなか、このバトルを見届けたギャラリーにとある母子が観戦にいたが、その少年が、
「あの前を走る白いクルマ…翼が見えた。すごいよ…。」
と拓海の加速をそう評する。その彼が、後の拓海の最後の相手となる乾信司だった。