(「4」の続き。)
拓海がサイド・バイ・サイドを仕掛けたのは終盤だった。
ブラインドアタックをかけつつサイド・バイ・サイド!
二台並走は互いにボディをぶつけ合う状況であったが、ここで拓海が
前に出る。
この加速時、ふたたび信司は拓海トレノに羽…翼が生えた錯覚を見る。
そして運命の最終コーナー直前…拓海のタコメーターが13000回転に達する!
『ガシャン!!』
エンジンブロー。
拓海トレノがタイヤがロックしてスピン、信司トレノも避けようとスピンしてしまう。
ここで拓海はいち早く体勢を整え、後進の状態にしてクラッチを切りつつ急勾配を駆け抜ける。
一方信司は360度回転してしまい、すぐにアクセルを踏み込むもゴールは先に拓海が駆け抜けていた。
決着。
ギャラリーが拓海トレノに殺到したが、エンジンブローを起こしていた。
アニメ版「Final Stage」はすべて拓海vs信司のバトル1戦のみである。ゆえに他のバトルよりも濃厚だったし、このバトル再現も最多になってしまった。
原作ではこれで拓海トレノは「消えゆく」ことになってしまったが、アニメ版ではその後拓海はこう述べている。
拓海「このクルマ…うちに置いといて良いかな…。働いた金で少しずつ直すから…。バトルとかそういうんじゃないんだ…。ただ…こいつと…一緒に居たいだけさ…。」
原作ではこの後、拓海は海外に飛ぶことになるが、その時もこのAE86を直しつつも戦っていたのだろうか。あるいは直してから海外へ飛んだのだろうか。
そして、相手となった信司もどうなっただろうか。母子家庭だったからスカラシップとってレーシングドライバーの道を志したのだろうか。連載当時、そういう未来を願わずにはいられなかった。
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