(Original Written at 2013/10/28, Rewritten at 2025/4/7)
「頭文字D」において、ハチロクよりもクラシックな一台…もとい、原点的な一台。
それが日産・ハコスカGT-R…初代・GT-Rである。
EBBRO 日産・KPGC10 スカイライン“ハコスカ”GT-R スカイラインブラウン
1968年に初登場したC10型スカイラインの最上級グレード「GT-R」。当初はPGC10の形式で、4ドアセダンタイプだったが、1970年10月のマイナーチェンジで登場したのがKPGC10、2ドアクーペである。
スペックも値段も当時としては破格で、
駆動方式 FR
全長×全幅×全高 4330×1565×1370mm(5ナンバー)
最高出力 160ps(117kW)/7000rpm
最大トルク 18.0kg-m(176.4Nm)/5600rpm
エンジン種類:水冷直列6気筒DOHC(NA)
総排気量 1989cc(2リッター)
車重 1100kg
トランスミッション 5速MT
そしてプライスは154万円…当時の大卒初任給がおよそ1万5000円だと考えれば、今で換算すると確実に1千万円は越えるだろう。あのR35GT-Rのプライスと肩を並べると思える。中古車サイトでこういうハコスカを見るとだいたいプライスは「ASK」…要相談で額は想像を絶するだろう。
もちろん、レースでも大活躍した。当時の日産のドライバーを務めていた高橋国光氏、長谷見昌弘氏、北野元氏がドライブして49連勝の快挙を成し遂げるなど、70年代のモータースポーツの中心でもあり、若者の憧れの一台でもあった。
頭文字Dの増刊本「ドライバーズテキスト」でも、父・文太の紹介する往年の名車のトップがこのハコスカGT-Rで、青年時代の文太もひょっとしたら乗っていた一台かもしれない。となると、筑波のゴッドフット・星野好造、R32使いの中里毅・北条凛、34乗りの川井淳郎、そしてR35に乗る相葉瞬もこのクルマを見たら血が騒ぐだろうか。

左サイドビュー
この記事を記した当時(2013年秋)、JOQRで放送されていた沢城みゆき嬢のラジオ『radio drive!』に諏訪部順一氏がゲスト出演していた。
諏訪部氏は新劇場版にて二代目・中里毅を演じ(のち「MF GHOST」では赤羽海人を演じている。)、業界では初代・拓海役の三木眞一郎氏と並び称されるカーマニアのひとりとしても知られており、自身の愛車のひとつが「ハコスカ」だとラジオでも語っていた。そういうこともあってこの記事を記したのである。

リアビュー GTRエンブレムがしっかりと。
カラーリングはイメージカラーのグレアシルバーメタリックのほか、グローレッド、ホワイト、そしてこのスカイラインブラウン(オレンジとも言われる)が用意されていた。自分が持つスカイラインブラウンは今ではそうそう見ない色である。
というのもこのカラーはレアカラー(不人気だったのかもしれないが)で、現在残っている同色のKPGC GT-Rは今国内で2台ぐらいしかないと言われる。
やはり名車ゆえ、EBBROや京商、MARK43から1/43はリリースしており、最近ではエンジンオープン可能なモデルが京商から発売されている。1/64も京商からリリースされている。