エマ・夏向・ミハイル・瀬名の4人が先頭集団を形成している頃、8番手を走る石神911GT3に進撃を阻まれ、攻めあぐねていたのが望4Cだった。
望「どうしろって言うのよ…びっくりするほど速いってわけじゃないのに、どうしても1号車が抜けないよ…。」
そこでブースの山谷に無線を飛ばす。
望「何かいい作戦ないのー?」
山谷「作戦というほどじゃないけど、情報を伝えるよ。4号車・沢渡光輝が凄い勢いで順位を上げてる。望ちゃんのすぐ後ろにいるよ。みなまで言わなくても、それでわかるよね?」
望「……了解、グッジョブ!その線で行くよ!」
望に秘策が生まれた。
そして、沢渡A110Sは望・石神の後方に追いつく。
沢渡「ポルシェのカレラに…赤いクルマ…?アルファロメオか。びっくりだな、ヤジキタ妹がこんな上にいたとはな…。兄妹間の格差、デカくなりすぎじゃね?しっかりしてくれよ……八潮の兄貴よぉ…。」
望は「現れたわね。」と沢渡を待っていた。
石神「アルピーヌ…沢渡か!嫌なのが来たぜ…こいつは要警戒だ!」
沢渡は外から望4Cに並びかけるが、抵抗の意思がない望をふと見る。
沢渡「何…北原よ、抵抗しないの?」
そこに望は目くばせする。
沢渡「そういうことか。まぁいいや。俺は女には甘いんだ。石神のとっつぁんの前、出たいんだろ?」
「ついて来な!!」
なんと望・沢渡の即席コンビを決行。3台並んでジャンプステージに向かう!
沢渡「行くぜ北原!!ハラくくってついて来い!!」
望「またここ(ジャンプステージ)?でも今度はビビらない。クラッシュ上等、女は度胸よ!!」

相変わらずジャンプ再現できないが、飛んでいると思ってくだされ。

ワンテンポ遅れて着地する沢渡、ここで石神911GT3に「ついでにぶつける」。
石神「!!な、何てことしやがる!!理性ってものがないのか…近頃のガキ共は!!」
ここで弾き飛ばされる石神、クルマ一台分スペースが開く。
沢渡「よくぞ飛んだな!割り込め、北原!!」
望4Cが滑り込む!!
実況・田中「うわっと!!ジャンプステージで大事件だ!!須藤さん、今のシーンの解説をお願いします!」
京一「いや、これは…私の立場としては冷や汗ものです。ジャンプの着地台は絶対にオーバーランが起こらないよう、計算したうえで設計されています。ですが、今の沢渡君の着地はまさにギリギリの紙一重でした。離陸時の速度が、運営の想定した限界を超えてきているのでしょう。」
「一つ手前のコーナーの脱出速度を含めて、ゆるくカーブしたジャンプ台への進路を全開で駆け抜けつつ、様々なハイテクニックを駆使して限界超えの高いトップスピードを実現させてしまったんです。こんなジャンプを飛ばれてしまっては、石神君もひとたまりもありません、私が今まで見てきた中でも最高かつ完璧なジャンプでした。」
「特筆すべきは、4号車に引きずられて18号車・北原もまさに3強レベルのジャンプを飛んでいました。若いドライバーの覚醒の連鎖には息をのむ思いですね。」
沢渡・8位浮上。望も9位に。
望「シビレまくった……マジで怖かった…。夏向の切れっぷりも半端ないけど、あんたも負けてないよ…沢渡…。」
ブースの山谷に無線を飛ばし、喜ぶ望。その一方でこの通話を聞いていたのがシンガリを走る兄・八潮翔。
八潮「惨めだ…俺。」
ちなみにこの時に「次戦 ロータス・エミーラ登場」とあり、2022年にこの連載を見て八潮のニューマシンであるロータス・エミーラの1/43を探し始めたのである(アナザーカラーとなってしまったが)。
使用車
MINICHAMPS ポルシェ・991MA175 911GT3 石神風神搭乗車
sparkmodel アルファロメオ・ABA-96018 4C 北原望搭乗車
NOREV アルピーヌ・ルノー・DFM5P A110S 沢渡光輝搭乗車