夏向・ミハイルがエマ・瀬名と四つ巴の激戦を始めようとしていた頃、10位争いでは沢渡A110Sが前園NSXに迫っていた。
前園「まさか現実になろうとはな…『縁起の悪い』決定戦が……。」
第4戦スタート前、前園は沢渡と談笑していたが、ともに自身のカーナンバーについて話をしていた。
沢渡「前園さんのそのナンバー(13)…西洋人はつけたがらないでしょ?」
前園「そうかな…?縁起とか迷信の類は一切信じないタチでね。そっちこそどうなんだ?日本では縁起の悪い数字(4)だぜ?」
沢渡「いやぁ、俺もそーゆうのはまったく気にしないんで。いや、田舎の祖母ちゃんに聞いた話なんですけどね、縁起の悪いものをあえて身につけることで、ツキを呼び込むって考えもあるそうです。今回のところはそっちを信じることにしますよ。」
前園「俺と君じゃスタートの位置がちがうからな。レース中に相まみえる確率は極めて小さいけど、もし実現するようなら、『縁起の悪い数字』選手権といこうか?」
沢渡「いいっスね。負けませんよ!」
ナンバー13・前園と、ナンバー4・沢渡……この決勝では一番ツイていないのが沢渡だったが、戦意は喪失していなかった。
沢渡「前園さんのNSX…速いクルマだぜ…。スリップストリームに潜り込むだけで四苦八苦だ。」
「攻めかかるならどこか低速ポイント…。ここから先は速いクルマのスリップストリームを渡り歩くことが、ダブルレーンの空力戦を攻略するための生命線だ!」
前園「今日一番ツイていないのは沢渡、君なのは同情するが、レースになれば譲れないな。三強の一角とバトルする機会も、なかなかないのでね。」
前園「見せてもらおう。そのスピードのエビデンスを!」
そして料金所にさしかかったところで、沢渡は仕掛ける。
沢渡「このコース一番の低速ポイント…あったぜ、すぐそこに!」
料金所すぎの180度ターン入り口。そこを並走する沢渡・前園!
そして、
抜け出す沢渡。
実況・田中「オーバーテイク成功!カミソリの切れ味だ沢渡光輝!!」
これには差された前園も思わずうなる。
前園「物凄い突っ込みをしやがる…!減速区間の後半がアップヒルであることを考慮しての勇気あるチャレンジだ…。」
前園「(悪い)数字なんかに興味はないぜ…。信仰も迷信も、弱い人間が作り出す幻想だ。神など存在しない。この世界があまりにも不公平なことが、その証明ではないのか?」
「この宇宙を支配しているのは……物理と化学だ…!」
カーナンバーが13だろうが、4だろうが、関係はない、戦うのは人間なのだろう。
使用車
TSM MODELS ホンダ・NC1 NSX 前園和宏搭乗車(原作同色)
NOREV アルピーヌ・ルノー DFM5P A110S 沢渡光輝搭乗車
created by Rinker
¥24,800
(2026/04/01 23:07:26時点 楽天市場調べ-詳細)