(Original Written at 2014/10/26, Rewritten at 2024/4/17)
拓海の二番目の相手となったのが、妙義ナイトキッズのリーダー・中里毅である。
その中里が駆るのが名車・日産スカイラインR32 GT-Rである。アニメ版で初代・中里を演じた檜山修之氏も、CDドラマ「黒い稲妻~新たなる不敗伝説~」のキャストクレジットで「もう少し早く知ってたら、このR32 GT-Rに乗っていたかも知れない」と述べていたりする。

京商 日産・BNR32 スカイラインGT-R VspecII ブラックパールメタリック
中里の駆るR32GT-R、実は1994年2月から1年間発売された最終型の「V-specII」なのである。全日本ツーリングカー選手権(現在のSUPER GT)で4連覇を果たし、記念モデルとして発売された「VスペックII(V・specII)」は、特製の前後マルチリンクサスペンションに17インチ鍛造アルミ+45偏平タイヤ(245/45ZR17)、ブレンボ製ブレーキシステムを装着しているのが特徴だ。
しかも、R33GT-Rがもう発売されていたというのに、先代モデルのこれが発売されたのだからR33は相当な不人気だったのがうかがえる。ゴッドフット・星野好造も「あれは日産の失敗作だ」と断じているぐらいだから。

左サイドビュー
そのスペックは
駆動方式 フルタイムAWD
全長×全幅×全高 4545×1755×1355mm(3ナンバー)
最高出力 280ps(206kW)/6800rpm
最大トルク 36.0kg・m(353.0N・m)/4400rpm
種類 直列6気筒DOHC24バルブICツインターボ
総排気量 2568cc(2.6リッター)
車重 1500kg
トランスミッション 5速MT
表向きは国内限界値の280馬力になっているが、実際はもっと馬力は出ていたというのがもっぱらの話である。
名車として名高いスカイラインR32 GT-Rなのだが、『頭文字D』では冷遇された一台でボディが重い…の代名詞らしく、原作・アニメ版におけるR32 GT-Rは
中里…「アンダーステア起こして負ける」(拓海、岩城清次ともに)
北条凛先輩…「ブレーキが壊れ、涼介と池田のダブル制動でなんとか止められた」
だのさんざんな描かれ方なのだ(いずれもフロントタイヤを酷使しがちなダウンヒル戦で挑んだから負けた、とも思えるが)。
もっとも、よい描かれ方とすればR32乗ってた頃のゴッドフット・星野好造が叩き出した筑波山ヒルクライムのレコードタイムは啓介のFDでも破れなかった、というところだろうか。

リアビュー
とはいえ、日本の自動車史に残る名車として文句のないところで、多数のメーカーから多くR32 GT-Rの1/43ミニカーはリリースされた。自分もEBBROが創設時にリリースしたモデルを入手したが、その後、中里仕様のR32が後期型の「VspecII」であることがわかったため、京商からリリースされているVspecIIに、まさに中里のと同色のブラックパールカラーがあったので入手した次第だった。さらに中里仕様そのもののR32がインターアライド『MODELERS』より2014年にリリースされた。詳しくは「仕様」にて記そう。