86号車・夏向と12号車・ミハイルが13号車・前園を差し切るところで、もう一人後ろより差し切りを狙うのがいた。18号車・北原望である。

望「前の2台がNSXの立ち上がるスペースを潰してくれてる…今のうちに、あのスペースが閉じないうちに……!」
そして望も前園の外にかぶせ、ねじ込む!

実況「18号車が被せていく!これは上手い!!」

望「NSXとのまともな加速競争なら、前に出るのは難しい…。でも、このクルマの正面には目に見えない、大気の渦がある…。」

望「引っ張って……お願い!抜け出させて!!」
その望の願いが通じたのか、その直後…!

実況「やられてしまうのか!!IQドライバー・前園、痛恨の3連続ポジションダウン!!」
望も差し切り成功。この状況について、解説の須藤京一はこう述べた。
京一「想像以上に空気抵抗との戦いになっているんですよ。片桐夏向・ベッケンバウアーの二人は言わずとしれたMFGのトップスプリンターですが、18号車・北原のこの伏兵ぶりは全く予期していませんでした。」
「私が思うに、いくつかの偶然が重なったことによるハプニングです。一つ目はスピンから復帰した2台が割り込んだのが18号車の目の前だったこと、二つ目は現在レースがまだ2周目に入ったばかりで、車列が適度に密集した状態にあることです。そのため前の2台…片桐・ベッケンバウアーのスピードに置いていかれることなく、ついて行けてます。そして三つ目は、北原望は元々コンビ攻撃を得意としているドライバーで、前の2台がくり出すハイレベルな連携に迷うことなく参加できるバックボーンがあります。」
そして3台の次の相手は1号車・石神911GT3であった。