(Original Written at 2019/8/6, Rewritten at 2025/1/12)
2011年、シトロエンはニューマシン・シトロエンDS3にてWRCに参戦した。
エースドライバー、セバスティアン・ローブの駆るDS3はまた新たなる伝説を作り、2012年には8年連続ドライバーズチャンピオンに輝いた。それを記念して作られたのがこのクルマ、シトロエンDS3 Racing Sebastien Loebである。
NOREV シトロエン・DS3 Racing Sebastien Loeb マットブラックwithルーフレッド
ベースとなったDS3はなんと排気量が1.6リッター。さながらテンロク復権かといわれるが、このベースになったDS3、CMではボディカラーとルーフカラーの使い分けというのを強調していた印象があった。

左サイドビュー
2010年代にWRCのレギュレーションが変更され、排気量1.6リッターカーに制限されたために、シトロエンもこれで参戦する事情もあったりする。さて、このDS3 Racing、2012年にスポーツグレードの「スポーツシック」をベースにして、更なるカスタマイズを施したものである。マットブラック・ルーフゴールドのでよく知られるが、前述の通り、WRC8年連続チャンピオンを記念して作られたLoebはさらにルーフレッドと、8年連続として「8」と「Loeb」をあしらった文字が入る。

ルーフビュー 「8」と「LOEB」の文字が。
そしてスペックは、
駆動方式 FF
全長×全幅×全高 3948×1717×1443mm (3ナンバー)
最高出力 207ps(152kW)/6000rpm
最大トルク 28.0kgm(275N・m)/2000-4500rpm
種類 直列4気筒DOHC16バルブターボ
総排気量 1598cc (1.6リッター)
車重 1165kg
トランスミッション 6速MT
なんと1165kgのライトウェイトにしてホットハッチ。しかもセグメントがBだから、日本のヴィッツRS・フィットRS・スイフトスポーツも真っ青なスペックである。欧州単身で戦っていた拓海も、このシトロエンDS3 Racingを相手にしていたのだろうか。

リアビュー
このDS3は、2015年をもってシトロエンから子会社かつ分社された「DSオートモビル」からの発売となり、シトロエンのクルマではなくなっている。また、シトロエンも2017年よりシトロエン・C3で2019年にメーカーとして撤退するまで参戦している。なおその後もプライベーターに支給する形でラリーには2025年現在も関わっており、2024年にプライベーターで参戦したニコライ・グリアジン選手が藤原拓海パンダトレノカラーのシトロエンC3で参戦したのは記憶に新しい。
このストリート仕様のDS3 Racing、ミニカーはNOREVから出ているのが唯一だろう。このLoebのほか、Racingの標準もリリースされている。