「俺とM6もコーナーとしてはちょっとしたものなんだぜ…じっくりと見せてもらうよ、スーパールーキーの走りぶりを…!」
冒頭の台詞を言うのは、カーナンバー・6、柳田拓也。彼が第1戦「小田原パイクスピーク」と第2戦「芦ノ湖GT」で駆ったのが、BMW・LZ44M(F13) M6である。
Maisto BMW特注 BMW・LZ44M(F13Type) M6 サキール・オレンジ
柳田はMFGにおいて、屈指のコーナリングの達人とされ「コーナーの魔術師」と称されているほどの腕前で、選んだマシンがこのF13型BMW M6である。
このM6、モデルとしては3代目にあたり2010年9月のデトロイトモーターショウでまずカブリオレタイプが発表され、続く2011年3月のジュネーヴモーターショウにてこのクーペタイプが、そして2012年3月のジュネーヴモーターショウにて4ドアセダンのグランクーペの発表とともに販売開始された。
そのスペックは、
駆動方式 FR
全長×全幅×全高 4905×1900×1375mm
最高出力 575ps(423kW)/6000rpm
最大トルク 69.3kg・m(680N・m)/1500~6000rpm
種類 V型8気筒DOHCツインターボ
車重 1910kg
トランスミッション 7速DCT
柳田は当初、「予選で上位を取った後、クルマの馬力と図体の大きさを活かし、敵を前に出させない」スタンスだったこともあり、その考えがマッチしたのがこのM6だったのだろう。M6は2019年まで生産・販売され、BMW6シリーズは2023年に生産を終えている。

左サイドビュー
第1戦では、赤羽駆るフェラーリ488GTBに右コーナーで強引に差し込まれるほか、第2戦では夏向86を冒頭の台詞で言うようにじっくりと観察する、と思いきや前を走る大谷 AMG GTRの差し切りを見て驚愕するほか、後ろの望駆るアルファロメオ4Cとの激戦を展開することになってしまい、自らの走りを再考することを強いられ、M4 GTSに乗り換えることとなる。

リアビュー M6の文字もしっかりと。
F13 M6の1/43ロードカーモデルはなかなか見つからなかった。調べた末に、Maistoなるアメリカのミニカーメーカーが作ったもので、かつ、BMWノベルティのものが唯一だった。今回あらゆる伝手を頼って入手したのだが、このモデル、そもそも子供のおもちゃとして作られたものらしく、いわゆるプルバックミニカー…日本でいえば「チョロQ」を1/43モデルで作ったものなのである。しかもドアも開閉できるという代物だった。
ちなみにMaistoは現在1/43を製作しておらず、1/18と1/64のみのラインアップとなっている。
なお、F13 M6は主だって1/18モデルか1/43ではレースカー仕様がほとんどであった。
柳田のCVは若手・坂田将吾氏が務める。氏もまた「teamOver!」にも出演しており、86の試乗のほか、インタビューで坂田氏の父上がZN6 86、ZN8 GR86に乗っていると語っている。